カナダで暮らしていると、生活の中で「寄付」という言葉を耳にする機会が、日本より多いことに気がつきます。 私自身は、あまり大きな声では言えませんが、日本にいたころから、積極的に情報を集めてあちこちへ寄付をするタイプではありません(街でたまたま見かければ募金していた、という感じです)。だから、日本で耳にする寄付関連用語といえば、有名な「赤い羽根共同募金」や「歳末助け合い運動」など。テレビや駅構内のポスターなどを見て、寄付を集めていることに気づくのは、1年間に2~3回程度でした。 |
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日本人の私と寄付の関係 |
レジで支払うついでに寄付
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寄付の仕方には注意が必要
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余分なお金は寄付へ・・・が当然?
カナダでの寄付の話題といえば、昨年夏にカナダの老夫婦が宝くじで、約9億円を当てた話をご存じですか? しかしこの夫婦、自分たちには必要なものはすべて揃っているとし、万が一のときに備えて手元に1,800万円ほど残した以外、残りの大半をさまざまな団体に寄付しました。お二人は、「もともと金持ちじゃないし、退職後の蓄えも十分。これまでのつましい生活で幸せ」と淡々としているそうです。(参考:MSN産経ニュース)
カナダでは、日本よりも寄付という考え方が人々の生活に根付いていると感じます。これは宗教とも関係があるのかもしれません。一般に、信仰心の篤い人々が多い国では、社会活動に占める寄付の役割が非常に大きいそうですよ。いずれにせよ、このカナダの老夫婦の決断には、同じ人間として感動しました。
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